賃貸用住宅ローン(Buy to Let)と、出口戦略(Exit Strategy)

イギリス不動産

住宅ローンの種類

住宅ローンは主に2種類あります。

Repayment

元本返済型、いわゆる通常の住宅ローン
自分が住む家は、基本こちらを選び最終的に住宅ローンを完済させる場合が多い

良い点
ローン期間終了時に、元本もすべて完済される

悪い点
元本返済+利子の支払いがあるため、毎月の返済額が高い

Interest Only

元本返済なし、利子のみ支払うタイプのローン
賃貸用物件向けに利用され、ローン期間中は利子のみを支払う。期間終了時に残った元本をを一括で支払う必要がある。

良い点
毎月の返済額が安いため、キャッシュフローが良い

悪い点
ローン期間終了時(20年~25年後)でも、元本が全額残っており一括返却を求められる。

ローンを利用した賃貸用物件の購入は、Interest OnlyのBuy to let mortgage を利用する場合が多い。キャッシュフローを強化し、次の投資物件の頭金等に充てていく

賃貸目的の住宅ローン(BUY TO LET)とは?

賃貸目的で物件をローン購入する場合、Buy to let Mortgage の使用が必須となる。

BUY TO LET

  • 借入率(Loan to Value): 銀行(Lender)にもよるが、物件の評価金額(Valuation)に対して、基本75%まで借り入れ可能。25%はデポジットとして現金支払いが必要
  • 利子率 (Interest rate) : 個人名義、法人名義で異なるが大体2.50-3.80% 程(2021年6月2日時点)

住宅価格が100kの場合: 100K-25K (25% deposit)= 75K x 0.0035 ÷12か月=月間 GBP 218.75のみを利子として支払う。

※これがもしRepaymentだとしたら、月額GBP 375の支払いとなり、必要コストを支払うとキャッシュフローがほぼ残らない(マイナスになる場合もある) そのため、賃貸用物件はInterest Onlyを選ぶ場合が多い。

(参照リンク)Mortgage payment Calculator: 

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25年間利子だけ払い続けて、ローンだけ手つかずで残るのは不安。出口戦略はどうしたらよいのか?

25年後の未来を想像してみましょう!

  • 物価が上昇している為、現在の100Kと25年後の100Kは価値が異なる
  • 不動産価格が上昇している為、100Kで購入した物件が150K~200Kになっている可能性が高い※将来価値上昇が見込まれる物件を最初から購入する事が大切!

出口戦略(Exit Strategy)

では、具体的な出口戦略を考えていきましょう。

出口戦略① 

25年後物件価格上場が見込まれるため(1.5-2倍)、最終的に物件を売却し、売客金額にてローン残高を一括返済する。月々の家賃と、最終的な売却の差額が利益となる。

出口戦略②

2-5年周期であるモーゲージ切り替え時(Remortgage)に、可能な限り元本を減らしていき、25年後の期間終了時の支払い金額を減らす。(各Mortgageの条件次第だが、借入金の10%くらいまでは、ペナルティなしで返済可能)

出口戦略③ 

投資物件数を増やし、それぞれの物件価値が1.5-2倍になったところで、半数を売却。その後ローンを支払った残額にて、残りの物件のローンを完済する。月々の家賃と手元にローン完済済みの物件が残る。

下記関連情報リンク先もご参照ください

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